2008年06月10日

再生の可能性

大変、ご無沙汰になりました。
先週は週の半分が浅草に出張でしたので、更新できませんでした。
その分、浅草寺に参拝に行ってきたり、以前勤めていた会社が浅草
だったりしたので元同僚とお酒を飲んだりしていました。
その同僚は、新卒の体育会系学生に特化した採用支援会社に移ると
のことでした。
いやあ、人材関連ビジネスは熱いですね。但し、企業がこぞって
その市場に打って出ている状態なので勝ち抜くのは厳しい環境ですが…
今後も注目していきたいと思います。

さて、前回の続きです。
銀行からの借入れが過剰に膨れ上がり(バブル時に不動産を買ったり、
本業のために過剰な設備投資をしたが、その後のバブル崩壊や不況に
よる売上・利益の激減により)返済するまで長期間かかる、若しくは
実質、返済不可能になってしまい資金が回らなくなったときのお話です。

ここで、そのまま話を続けてしまう前に
金融機関が認める返済期間ってどのくらいだろう?という疑問に
答えておきたいと思います。
都市銀行だと5年~最大15年くらい
その他の地方銀行・信用金庫などは、10年~最大20年くらい。
この基準から大幅に超過してしまうと銀行から「抜本的な
経営改善計画を出してください。」と通告されてしまう可能性があります。

そんなときにどうするか?ということをお話していきたいと思います。
方法としては大きく分けて2つ。
1つは薬での痛み止め的な治療方法。
そしてもう1つは手術のようなドラスティックな治療法
今回は痛み止め的な手法を見ていきましょう!

痛み止め的な手法…。具体的に言うと金融機関に助けてもらいながら
追加融資をしてもらったり、返済を一時とめてもらったり、
返済期間を延長してもらったり。
いわゆる世間でいう追加融資とリスケ(リスケジュール)
というものです。

但し、追加融資に関しては、新に担保の差し入れや新たな連帯保証人を
つける等の条件
をつけられます。
しかし、既に担保設定されてないものはない状態の会社は多いですし
今後、どうなるかわからない会社に大事な親族や友人に連帯保証など
お願いできないと思います。
(また、再生という視点からも後継者(息子さんなど)の連帯保証は
絶対に断ってください
。再生が難しくなります)

そうなると、リスケをお願いして、払える範囲での返済計画に変えて
もらうわけですが、ただ、簡単に金融機関がこれに応じてくれるとは
限りません。
リスケとは、貸し出しの条件変更ですので、例えば返済期間の変更(
延長)や貸し出し金利の変更(利下げ)、返済の一時停止などを行なう
ことです。

ということはそもそも、返済してもらえると判断して貸し出しをOK
した銀行の審査自体が間違っていた!という自らの失敗を認めること
になりますので簡単に認めてはくれません。

ですので、リスケといとも簡単に言う方がいますが
そのためには相手を納得させるだけの資料(借入れの状況表、事業計画
表、再建計画表など)を作成して、誠意を持って接しなければ協力は
得られません。

その点をしっかりと考えながら対応していくことが肝心です。
しかし、この痛み止め的な治療法は、痛みを止めているだけなので
根本の改善になっていません。返さなければいけない債務の総額は
変わっていませんし、そもそも返済原資の利益が出ていない赤字会社
ならば再度、借金が増えていきやがて倒産という問題の先延ばしでしか
ないのです


ですので、過剰な債務をかかえている企業は、もっとドラスティックな
治療法(手術を要する)で債務の金額自体を圧縮しなければなりません。

ただ、この方法も借金が魔法のように消えてしまう!夢のようなもので
はなく会社の売れる資産は売却し、過剰人員はリストラし、それこそ今
まで愛着をもって運営していた会社や従業員と共に痛みを伴っての改革
になります。その点は勘違いなさらないでください。

また、上記のリスケの結果を見ると無駄なように思われるかも知れません
がリスケなどにより時間の猶予をもらうことは無駄ではありません。
資金繰りに逼迫した経営者は、頭のほとんどが資金繰りのこと
になってしまいます
。これは、仕方のないことです。
ただ、こうなってしまうと本業の改善や従業員へのリーダーシップ等、
社長として力を発揮しなければならない他のことに頭が回らなくなります


そうならないためにも、リスケなどで時間的な余裕を持つことも場合に
よっては、非常に大事になりますのでその点も頭に入れていただけると
幸いです。

とにかく、借金を苦に体を悪くする、家族が崩壊する、最悪、死すら意識
してしまうというようなことにならないよう心の保険として皆様に
企業再生の可能性を知ってもらいたいと思っています


ちょっと重いテーマですが
重要なことだと思いますのでお付き合いの程をお願いします。



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